離婚後に悪い噂をされている
相手配偶者が浮気をしたために離婚した。
でも、離婚後に悪い噂やありもしないことを言われて迷惑している――
こういったご相談もあります。
離婚後に悪い噂・中傷がある場合、次のようなケースが多いようです。
・元配偶者
元配偶者や、その家族が言っているものです。
自分の浮気で離婚になったのに、相手の浮気が原因だと言う。あるいは、相手の暴力やモラルハラスメント、家事放棄などが離婚原因であるということが多いようです。
また、養育費を支払っているのに、養育費を支払ってくれないなどといったこともあります。
周囲がこちらを知らない場合、一方的に元配偶者側を信じてしまうことも少なくありません。
・浮気相手
離婚原因となった浮気の相手側が中傷しているものです。
元配偶者と再婚するつもりができなかった、慰謝料を支払ったことからの逆恨みであることも。
浮気はなかったのに弁護士などを使って浮気だと言われ、家庭をめちゃくちゃにされたと言い出したり、慰謝料の為に夫婦でだましてきたなどといったケースもあります。
ただ、弁護士などが出てきており、慰謝料も支払っていることがわかると、嘘であると判断する人も多くなります。
・友人や知人
友人や知人が誤解、あるいは相手配偶者の味方になったり、話のネタ程度に軽く考えて、言いふらしているものです。
誤解だとわかればすぐにやめる、謝罪してくることも。
中には「聞いたことを言っているだけで自分は悪くない」と罪悪感がないタイプの人もいます。
「噂」として面白いからと興味半分で話を広めるケースもあります。
仕事や生活上に差し支える内容であれば、早めに対応する方がいいでしょう。
次の場合は、噂の被害やマイナスの影響を受けやすくなりますので、注意が必要です。
・離婚後の住まいが同市など近い
・実家や親族の住まいが近い
・仕事が同業や取引関係にある
・共通の友人・知人が多い
・同じ学校や会社にいたことがある
・再婚の予定がある
噂への対応としては、まず、周囲に噂が間違っていることを説明します。証拠があればそれをそえた方がいいでしょう。
その後、「噂が間違っている」という話を周囲に話してもらいます。
これだけで噂がやむこともあります。
それでも噂が続く、ひどくなるようであれば、最初に誰がそう言っているのかを確認、可能であれば証人や録音などを残します。
その上で弁護士に相談し、話し合う、抗議するなどの対策をとりましょう。
内容や状況によっては「名誉毀損」として訴えるという形もあります。
離婚後の一方的な言い分や悪い噂を防ぐためにも、浮気で離婚するときには、「浮気の証拠」の確保、「離婚協議書」を制作しておきましょう。
離婚後、元配偶者や浮気相手、その周囲が悪い噂を流したり、嘘をついたときに、それを否定するときに有効です。
また、その存在があることで、トラブルの防止に役立つことも多いのです。
「浮気の証拠」や「離婚協議書」は、 離婚後もきちんと保管しておきましょう。